冬を越えて ~大寒波2017-2018~

先シーズン、2016-2017にかけての冬。
一年ちょっと前、四季でいうと秋の頃、体調がすこぶる悪かった。ちょっとだけ具体的に言うと、ずっと気分がもやもやしていた。もっと具体的に言うとお医者さんから「うつ状態」という診断をくだされた。
起きて食べて暇潰しに編み物をして気が向いたら散歩して寝るだけの生活をしていた。好きだった編み物が暇を潰す現実的逃避のツールに成り下がり、好きだったアーティストの曲が聴きたいと思えなくなった。
友達にも言い出せず、世間との繋がりは皆無。人との繋がりは、母親と行く夜の散歩だけだった。

冬になると少し気分がましになったが、起きて食べて暇潰しに編み物をして散歩して寝るだけの生活は変わらなかった。ただ、散歩に行く時間帯が夜から昼に変わった。冬の夜は寒いからだ。
先シーズンの冬は暖冬だったのか、昼間は暖かった。たしか、最高気温は12℃前後の日が多くて、一桁の日は稀だったような気がする。たまに冷え込む日や雨の日があったにせよ、ほぼ毎日ぽかぽかとした日差しの中、一人で近所を黙々と歩いた。一人で歩くことになったのは、昼間は母親が忙しいからである。
鬱々とした気分になることが多かったけれど、ウォークマンで好きな音楽を聴きながら歩くことはほんの少しだけ楽しいことに思えた。具合が悪くなる前に聴いていた音楽は聴きたいと思えなくて、TSUTAYAで借りてきたNEWSや大森靖子、きのこ帝国などを聴いていた。音楽を聴くこと、身体を動かすことが楽しいと思えたからこそ、毎日一時間以上歩くことができたんだと思う。
冬から春にかけては、少しだけ勇気を出したりして、四月半ば、復職した。





それから一年経ち、2017-2018にかけての冬。
私は起きて食べて働いて家に帰って寝て寝て休みの日は寝ての毎日を送っている。体力仕事なのでたくさん寝ないとやっていけない。去年と比べると格段と気持ちが落ち着いた。編み物を楽しいと思ってできる身体を取り戻したし、休みの日に出かけたいと思える気持ちと体力ができた。

ただ、去年と比べて今年の冬、めちゃくちゃ寒い。寒い。寒い。
最高気温はほとんど一桁。東京でもかなりの積雪があった。気温が氷点下になった日もあった。寒さがとても苦手な私には堪える冬だった。
二月半ばになり、少し暖かくなったかと思えば先日はまた5℃以下の冷え込み。今シーズン、会社では寒いことが頻繁に話題になったりしたけれど、SNS上ではそういう話題があまりないように感じたのだが気のせいだろうか。私はbotみたいに寒い。寒い。寒い。と呟き続ける冬だった(心の中で)。

寒い日が続くたびに、去年自分が弱っていた頃の冬が暖かくてよかったなあと切実に思ったのだけれど、気温がいくら暖かくて過ごしやすい環境でもダメなときはダメだし、寒くても元気な時は元気なのだ。
去年の冬は本当に辛くて、これが人生のどん底じゃなかったらどこがどん底なんだろうと思うほどだった。でも、冬は永遠じゃなく、生きてさえいれば必ず春がやってくる。
一年経った今、ようやく振り返ることができるようになったので書いてみました。




ちなみに、今日の東京も曇っていて寒い。
やっぱり晴れてポカポカと気持ちいい日が一番だよなあ。
そんなことを思いながら、去年と同じように春を待ちわびている。